和歌山・有田のタチウオ食べて 7月から毎月11日、給食に提供

 ■首都圏の飲食店ではフェアも

 有田市は、漁獲量日本一のタチウオをPRしようと、7月から毎月11日に市内の小中学校や保育所にタチウオを使った給食を提供するなどの取り組みをスタートする。首都圏の飲食店では、タチウオ料理などを展開したフェアも開催中。市は「ミカンと並ぶ特産品として、販路の拡大にもつなげたい」としている。

 古くから地元では「たっちょ」の呼び名で親しまれているタチウオ。4月に市の魚と定められ、立ち泳ぎする姿のイメージなどから、11月11日は「たっちょの日」に制定された。今年の「たっちょの日」には、和歌山マリーナシティ(和歌山市毛見)で「有田市フェア」を開き、観光客らにもPRするという。

 市は、7月11日から毎月11日に市内の保育所や小中学校でタチウオを骨ごとすり身にした天ぷら「ほねく」を使った給食を提供し、県立箕島高校(同市箕島)の学食メニューには「たっちょほねく丼」を追加する。さらに、市内の飲食店でタチウオ料理(加工品を含む)を提供する21店舗が、「太刀魚 たっちょ×有田市」などと書かれたのぼりを店頭に掲げるという。

 一方、市は今月6日から東京都や神奈川県の和食店で、フェア「『太刀魚とみかんのまち』和歌山県有田市フェア」を開催している。

 首都圏を中心に多数の飲食店を展開するラムラ(東京都中央区)が運営する13店舗で実施。同社とのフェアは3回目で、平成27年の開催が好評だったことから、規模を拡大した。各店舗では箕島漁港でとれたタチウオのブランド「紀州 紀ノ太刀」の炙りタタキや鮮魚の盛り合わせ、伊藤農園(同市宮原町)の「はっさくしぼりハイボール」が提供されている。

 フェアは7月7日まで。市産業振興課ブランド推進係の担当者は「有田市のおいしい食材を多くの人に味わっていただき、タチウオのPRや販路拡大にもつながれば」と話している。

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