茨城県の小中学校などで給食の牛乳を飲んだ生徒らが体調不良を訴えた問題で、茨城県は９日、調査の結果、製造過程で食品衛生上の問題はなかったと発表した。

　この問題は、５日、茨城県内の小中学校などで、学校給食の牛乳を飲んだ生徒らが、「消毒の臭いがする」などの違和感を訴えたもので、体調不良を訴えた人は約６４０人にのぼった。

　厚生労働省などは８日に、食品衛生法に基づき、牛乳を製造した水戸市の『いばらく乳業』を立ち入り調査した。

　茨城県によると、その結果、衛生管理に問題はなく、消毒液が残っていた可能性もほぼないという。

　一方で、「違う味がした」と話した人も多いことから、茨城県では、今後、味や風味などがいつもと違った可能性も含め、原因究明にむけて調査を続けることにしている。