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駐日スイス大使、大山崎町役場を訪問 東京五輪ホストタウン認定受け

子どもたちの出迎えを受け笑顔のジャン=フランソワ・パロ駐日スイス大使

子どもたちの出迎えを受け笑顔のジャン=フランソワ・パロ駐日スイス大使

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 ジャン=フランソワ・パロ駐日スイス大使が2月8日、京都府大山崎町の町役場を表敬訪問した。今回の訪問は、大山崎町の取り組む「2020年 東京オリンピック・パラリンピック競技大会」のホストタウン認定を受けてのもの。

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 大山崎町は1988(昭和63)年の京都国体でフェンシング会場となって以来、「フェンシングの町」として同競技のさまざまな大会が開催されてきた。五輪メダリストの太田雄貴選手は、大山崎町を拠点とする「京都フューチャーフェンシングクラブ」に所属していたことで知られる。そうした経緯から今回、フェンシングの強豪国・スイスの事前合宿地として名乗りを上げ、昨年6月に国から「ホストタウン認定」を受けた。

 この日の午後、役場前に到着した大使は、山本圭一町長や園児ら約50人の子どもたちの出迎えを受け笑顔で登場。子どもたちが「ボンジュール」とあいさつの言葉を口にすると、大使は握手をしたり「コンニチハ」と日本語で返事したりするなど、和やかな雰囲気に包まれた。

 この後、大使は町長室で町長と会談。会談ではまず大使が、昨年12月18日にアサヒビール大山崎山荘美術館で行われた「大山崎町スイスフェア」への謝辞を述べ、「大山崎町に来る前に京都府の山田啓二知事と会ってきた。知事も大山崎町の取り組みを大変喜んでいらっしゃった。京都府とスイスの友好のきっかけにしたい」と切り出した。

 これに対して山本町長は、学校給食でスイスの伝統料理を出すなどの取り組みを紹介。現在、町が進めているスイスのフェンシングのクラブチームがある町との交流についても言及し、「今後、チーム間交流や文化交流を進めていきたい」と話した。

 大使は「スイスの文化を町民の皆さんや子どもたちに知っている場を提供したい。大使館にある施設にも来てほしい。相互訪問することも考えていこう。町が企画するスイス関連の行事の予定・内容づくりに協力したい」と申し出るなど、終始和やかに会談は進んだ。会談の終盤には町から、スイスの国旗や大山崎町のシンボルをデザインしたグラスを贈呈。「素晴らしいデザイン」と、大使も笑顔で受け取った。

 この後、山本町長が妙喜庵の国宝の茶室「待庵(たいあん)」、スイスフェアの会場となった「アサヒビール大山崎山荘美術館」を案内した。

 ジャン=フランソワ・パロ駐日スイス大使は「素晴らしい環境の大山崎町の来られて本当にうれしい。役場に着いた時、子どもたちが受け入れてくれたのはびっくりしたし、本当にうれしかった。若いころは教師をしていたので、子どもたちと触れ合うのは追体験をしているような気持ち」と笑顔で結んだ。

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